STMicroelectronics，アクティブRFIDタグおよびリーダの作成を支援するハードウェア開発キットを発売

　米国STMicroelectronics社は，アクティブRFIDタグおよびリーダの作成を支援するハードウェア開発キット「Smart Web Based Sensor HDK」を発売する．本キットは，サンプル基板とWindowsアプリケーションで構成される．セキュリティ・アプリケーション用や資産管理アプリケーション用の無線センサ・ネットワークの開発に利用できる．

　サンプル基板には，CPUとして同社の「STM32」を，GPSレシーバとして米国DeLorme社の「GPS2058-10」を搭載する．米国Analog Devices社のトランシーバLSI「ADF7020」と通信するRFIDモジュール・コントローラや，SimCon社の「SIM340」と通信するGSM/GPRSモジュール・コントローラを用意する．外部インターフェースとして，USB 2.0ターゲット・ポートとMini USB type Aコネクタ，RS-232-C，GPIO用コネクタ，二つのSPIコネクタを持つ．このほかに，I2C接続の温度センサや光センサ，加速度センサ，慣性センサなどを用意する．

　ソフトウェアには，リアルタイムOS「μC/OSII」と，RFIDやGPS，GPRS/GSM用およびI2C接続用の基本アプリケーションが含まれる．また，Standard CライブラリとUSB開発キット，DSPソフトウェア・ライブラリ，アプリケーション・サンプル・コードが付属する．

　現在，Arira Design社よりベータ版が提供されている．

[写真1] サンプル基板のブロック図