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ARM,消費電力が少ない3段パイプラインの32ビットRISCプロセッサ・コアを発表
ニュース 2009年2月26日
英国ARM社は,消費電力が少ない3段パイプラインの32ビットRISCプロセッサ・コア「ARM Cortex-M0」を発表した.180nmプロセスでの生産するため,8ビット相当の製造コストで32ビット性能のマイコンを量産できる.医療機器や電子計量器,照明,スマート制御,ゲーム用アクセサリ,コンパクト電源,電力/モータ制御,高精度アナログ,ZigBee/Z-Waveシステムなど向けMCUやSocに搭載して利用できる.
本プロセッサ・コアは,180ULL(Ultra Low Leakage)プロセスで製造される.消費電力は,12Kゲート未満の面積で85μW/MHz(ARMスタンダード・セル・ライブラリで実装時).省電力機能は,同社ライブラリやパワー・マネイジメント・キット,メモリ・インスタンス,Keilマイクロコントローラ開発キットを使用することにより強化される.オプションとして,割り込み入力数,乗算器,OS拡張,BreakPoint,WatchPointが実装できる.これらのオプションは用途に応じて変更し,再構成することができる.また,ミックスド・シグナルLSI内のデジタル制御部分として本コアを搭載することも可能.
Cortex マイクロコントローラ・ソフトウェア・インターフェース規格(CMSIS)に対応する.命令セットはv6Mアーキテクチャを採用し,Cortex-M3採用のv7Mアーキテクチャと互換性がある.開発環境は,ARM RealViewコード生成ツールとKeil MDK-ARMマイクロコントローラ開発キットに対応する.
[写真1] ARM Cortex-M0のロードマップ
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