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ルネサス テクノロジ,インターリーブ方式の力率改善制御ICを発売
ニュース 2009年2月26日
ルネサス テクノロジは,インターリーブ方式の力率改善(PFC;Power Factor Correction)制御IC「R2A20114」と「R2A20104」を発売した.昇圧コイルの電流が重畳している状態で昇圧回路をスイッチングする,連続モードで使用する.PFC制御ICとは,電源ユニットで交流(AC)を直流(DC)に変換する際に,入力電圧と電流の波形の違いにより生ずる無効電力と高調波を低減するICである.R2A20114はシャント抵抗制御仕様でエアコンや家電製品などに,R2A20104はカレント・トランス制御仕様でサーバなどに利用できる.
今回採用したインターリーブ方式では,対となる二つの昇圧回路が交互に動作する.一つの昇圧回路が動作するシングル方式の「R2A20111」と比べて,入力リプル電流を1/4に低減できるという.また,軽負荷時に片方の昇圧回路を停止する機能を持つ.さらに,スイッチング周波数を最適に変調する機能を搭載する.これにより,本機能を搭載しない場合に比べて,ノイズを約6dB減らせる.そのほかに,二つの昇圧回路のエラーを出力する機能や過電流動作が一定時間続いた場合にラッチを停止する機能,入力電圧が低下したときに動作を停止する機能などを備える.
パッケージは40ピンLQFPと20ピンSPOを用意する.2009年4月よりサンプル出荷を開始し,2009年8月から量産を開始する予定.
[写真1] R2A20114とR2A20104の外観
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