[ keyword: 電源 ]
International Rectifier,最高スイッチング周波数が1.5MHzで最大効率が96%以上のDC-DCコンバータ用マルチチップ・モジュールを発売
ニュース 2009年2月17日
米国International Rectifier社は,最高スイッチング周波数が1.5MHzで最大効率が96%以上のDC-DCコンバータ用マルチチップ・モジュール「SupIRBuckシリーズ」4品種を発売した.DC-DCコンバータのハイ・サイド側のパワーMOSFET,ロー・サイド側のパワーMOSFET,それらのON/OFF用PWM信号を出力する制御ICを外形寸法が5mm×6mm×0.9mmのパッケージに封止した.従来品と比べて効率は5~7%ほど向上した.数点のL,C,Rを外付けする必要がある.パソコンやインターネット機器で使われている12Vの電圧を,CPUやFPGAに与える5V,1.8Vなどに変換するといった用途を想定している.
一般にスイッチング周波数を上げると,入力側に必要なコンデンサや出力側に必要なコンデンサ,インダクタを小型化できるという利点がある.ただし効率は悪くなる.今回,ハイ・サイド側に高速動作が可能なパワーMOSFETを,ロー・サイド側にオン抵抗の小さいパワーMOSFETを採用した.また,制御ICの回路を従来のバイポーラからCMOSに変更した.これらの工夫により,効率を改善できたという.
最大出力電流は,「IR3840MPbF」が12A,「IR3841MPbF」と「IR3831MPbF」が8A,「IR3842MPbF」が4A.IR3831MPbFは,外部から基準電圧を入力できるようになっており,基準電圧と同じ電圧を出力する.外部抵抗による分圧によって容易に1/2の電圧を作れるので,DDR SDRAMの終端抵抗用電源などに利用できる.入力電圧範囲は1.5V~16V,出力電圧範囲は0.7V~入力電圧の90%.スイッチング周波数は外部抵抗で設定でき,範囲は250kHz~1.5MHz.フィードバック信号用の基準電圧は0.7Vで誤差は1%.過電流保護やサーマル・シャットダウンなどの機能を備える.動作温度範囲は-40℃~+125℃.それぞれのマルチチップ・モジュールの評価基板を用意している.
[写真1] IR38xxの外観のイメージ
■価格 |
■連絡先 |