日立産機システム，待機時の消費電流が1μA，動作時の消費電流が30mAと小さいIEEE 802.15.4準拠の無線モジュールを発売

　日立産機システムは，待機時の消費電流が1μA，動作時の消費電流が30mAと小さいIEEE 802.15.4準拠の無線モジュール「smartMODULE-ZGC」とその評価キット「smartMODULE-ZGMB」を発売した．30秒に1回の頻度で通信を行った場合，本無線モジュールはコイン型電池1個で3～4年動作するという．電源ケーブルや通信ケーブルを引けない環境などにおける利用を想定している．TELEC（財団法人テレコムエンジニアリングセンター）認証を取得した状態で提供されるという．

　無線モジュールsmartMODULE-ZGCが使用する周波数は2.4GHz帯．同社と日立製作所 システム開発研究所が共同で開発した独自のプロトコル・スタックを実装している．パターン・アンテナを内蔵しており，30mの通信距離を確保している．外付けアンテナを使用すれば，通信距離を最長100mに延長可能．外形寸法は20mm×30mm×3.5mm．

　評価キットsmartMODULE-ZGMBは，電池残量検出や温度測定などの機能を搭載したリファレンス・ボード「smartMODULE-ZGBS」が3台，シリアル・インターフェースを備えたボード「smartMODULE-ZGSS」が2台，シリアルやEthernetなどのインターフェースを備えたボード「smartMODULE-ZGSE」が1台で構成される．それぞれ無線モジュールsmartMODULE-ZGCを搭載しており，それぞれのボードを個別に入手することも可能．smartMODULE-ZGSEを利用すれば，受信したデータをLAN環境に容易に取り込めるという．

　販売代理店は日立ハイテクトレーディング．

[写真1] smartMODULE-ZGCの外観