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Continua Health Alliance,パソコンや携帯電話と健康機器の間の接続方式について定めたガイドラインを策定
ニュース 2009年2月3日
Continua Health Allianceは,パソコンや携帯電話などのデータ管理機器と健康機器の間の接続方式について定めたガイドライン「コンティニュア設計ガイドライン第一版」を発表した.本ガイドラインに準拠して設計された健康機器やデータ管理機器はContinuaのロゴ認証を受けられる.ロゴ認証を受けた機器同士はメーカなどが異なっても接続してデータを受け渡しできるので,健康増進や疾病予防などのための健康管理が容易になるという.
健康機器として現在,血圧計や体温計,体重計,血糖測定器,フィットネス機器,生活活動モニタ,パルス・オキシメータが規定されている.データ管理機器にはパソコンや携帯電話,パーソナル・ヘルス・システムなどが想定されている.各健康機器がISO/IEEE 11073でそれぞれ規定されたフォーマットのデータを,無線の場合はBluetoothを介して,有線の場合はUSBを介してデータ管理機器に送信する.Bluetoothの対応プロファイルはBluetooth Health Device Profile,USBの対応デバイス・クラスはUSB Personal Healthcare Device Classである.本ガイドラインではこのほかに,BluetoothやUSBで設定すべきパラメータやオプション,接続手順などが定められている.データ管理機器はすべての健康機器のデータを解析できる必要はなく,サービスに応じてネットワーク経由で転送してもよいという.
認証試験は2009年1月から開始している.まずは日本市場で,Continua認証を受けたパソコンや健康機器,サービスなどが提供され,その後欧米などに展開されていくもよう.ガイドラインには今後,健康機器の範囲の拡大や無線インターフェースの拡張,インターネット接続の規定などを盛り込んでいくという.
Continua Health Allianceは,健康やライフ・スタイルをより効果的に管理できるように健康管理機器やデータ管理機器,ネットワークなどとの相互接続を実現するために,2006年6月に発足した.現在177社が参加している.予防的な健康管理,慢性疾患の管理,高齢者などが自立生活を送るための生活パターンの管理などに取り組んでいるという.
[写真1] 本ガイドラインによって実現されるサービスのイメージ(Continua Health Alliance発表資料より)
[写真2] Continua Health Allianceに参加する各企業の代表
[写真3] 展示されたContinua対応機器の例
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