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Maplesoft,複数領域にまたがるシミュレーション・モデルを構築できる数式モデル設計環境のオプション・ツールを発売
ニュース 2009年1月9日
カナダMaplesoft社は,同社の数式モデル設計環境「Maple」のオプション・ツールである「MapleSim日本語版」を発売した.本ツールを利用することにより,複数領域にまたがるシミュレーション・モデルを簡単に構築できる.
MapleとMapleSimを組み合わせると,自動車の車両やサスペンション,ハイブリッド・エンジン,電気回路など,複数の領域(ドメイン)にまたがる制御対象モデルを構築できる.従来,モデルの作成では,信号フローによるシミュレーション・ツールを使い,方程式系を手作業でモデル化した後,ブロック線図などで全体の構造を記述していた.一方MapleSimでは,直観的なモデル・コンポーネントを使って,制御対象を定義する.電気系,機械系,制御系,伝熱系などの構成部品のグループがあり,10以上の分野,500個以上の構成部品が用意されている.構成部品は拡張や編集が可能であり,カスタマイズした部品群をライブラリとして利用できる.
開発された制御対象モデルは,内部に数式モデル(微分方程式系,微分代数方程式系)を生成し,Mapleの数式解析エンジンでシミュレーションのモデル化がなされる.また,モデリング結果は数式モデルとしてMapleのワークシート上で利用できる.制御対象にさまざまな解析を適用することにより,モデルの持つパラメータの特性解析や最適化が行える.
[写真1] 自動車車両における複数領域にまたがるモデリング
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