ルネサス テクノロジ，自動車のパワートレイン制御向けフラッシュROM内蔵マイコンを発売

　ルネサス テクノロジは，フラッシュROM内蔵マイコン「SH72531」を発売した．自動車のエンジンやトランスミッションなどのパワートレイン制御に利用できる．

　120MHz動作の32ビットCPUコア「SH-2A」を搭載する．2命令を同時に実行するスーパスカラ方式とハーバード・アーキテクチャを採用する．処理性能は240MIPS（Million Instructions Per Second）．1.25MバイトのフラッシュROMと，マイコンの動作中にデータの書き換えが可能な32Kバイトのデータ格納用フラッシュROMを内蔵する．周辺機能として，タイマ・ユニット（ATU-III：Advanced Timer Unit III）や，32チャネルの12ビットA-Dコンバータ，3チャネルのSCI（Serial Communication Interface），2チャネルのHigh Speed SCI，2チャネルのコントローラ・エリア・ネットワーク（RCAN），2チャネルのコンペア・マッチ・タイマ（CMT），ユーザ・ブレーク・コントローラ（UBC）などを備える．90nmのCMOSプロセスを利用して製造する．

　ソフトウェアの開発には，USBバス経由で電源を供給する同社のオンチップ・デバッギング・エミュレータ「E10A-USB」を利用する．

[写真1] SH72531の外観