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TDK,U.DMA6に対応したNAND型フラッシュROMコントローラLSIを発売
ニュース 2008年8月9日
TDKは,Ultra DMA(Ultra ATA)に対応したNAND型フラッシュROMコントローラLSI「GBDriver RA8」を発売する.Ultra DMAは,ハード・ディスク・ドライブなどとのインターフェースに使われるATA(AT Attachment)の拡張仕様であり,モード0~6がある.本LSIは最も転送速度が速いモード6に対応する.
ホスト・インターフェースのデータ転送モードとして,Ultra DMA(モード0~6)のほか,マルチワードDMA(モード0~4)とPIOモード(モード0~6)に対応する.読み出し時は50Mバイト/s,書き込み時は35Mバイト/sでアクセスできる.また,2Kバイト/ページおよび4Kバイト/ページの構造のNAND型フラッシュROMに対応する.SLC(Single Level Cell;2値)記録の場合は128Mバイト~16Gバイトの,MLC(Multi Level Cell;多値)記録の場合は256Mバイト~32Gバイトのストレージを実現できる.
8ビットまたは15ビットのECC(Error Checking and Correcting)によるエラー訂正機能や,読み出しを繰り返すことにより発生するビット・エラーを自動修正するオート・リカバリ機能,電源遮断時にデータが破壊されることを防ぐ機能などを備える.さらに,全メモリ領域(論理ブロック)の書き換え(消去)回数を平均化する同社独自のアルゴリズムを採用する.また,ハード・ディスクの故障予測などに使うS.M.A.R.T.(Self-Monitoring,Analysis and Reporting Technology)コマンドを使用することにより,全メモリ・ブロックの書き換え(消去)回数を確認できる.このほか,データ領域に割り当てる論理ブロックの数を増減させることが可能.例えば,論理ブロックを減らせば,フラッシュROMの書き換え可能回数を延長することができる.
パッケージは、128ピンTQFP(Thin Quad Flat Package)と121ピンVFBGA(Very-thin Fine Pitch Ball Grid Array)を用意する.2008年9月ころより,サンプル出荷を開始する予定.
[写真1] GBDriver RA8の外観
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