ルネサス テクノロジ，車載制御用のフラッシュROM内蔵16ビット・マイコンを発売

　ルネサス テクノロジは，車載制御用の16ビット・マイコン「M16C/5L」，「M16C/56」の2グループを発売した．88Kバイト～280KバイトのフラッシュROMを内蔵する．「M16C/5L」はCANコントローラを搭載し，「M16C/56」はCANコントローラを搭載しない．

　本マイコンは，同社の16ビットCPUコアであるM16C/60を内蔵する．動作周波数は32MHz．内蔵するフラッシュROMは，一般的なプログラムを格納する領域（94Kバイト～256Kバイト），フラッシュROM書き換えプログラムなどを格納する領域（16Kバイト），データを格納する領域（4Kバイト×2ブロック）の三つに分かれている．

　このほか，4チャネルのDMAコントローラ，ウォッチドッグ・タイマ，低電圧検出機能，高速オンチップ・オシレータ，リアルタイム・クロック，タスク監視タイマなどを搭載する．外部インターフェースとして，シリアル・インターフェース，CANインターフェース（M16C/5Lグループのみ）を備える．

　パッケージは，64ピンLQFPと80ピンLQFPの2種類を用意する．従来品の「M16C/28」，「M16C/29」とピン配置について互換性を持つ．動作温度範囲は－40℃～85℃または－40℃～125℃．

　2008年10月からサンプル出荷を開始する．

[写真1] M16C/5L，M16C/56の外観（左は80ピンLQFP品，右は64ピンLQFP品）

[表1] M16C/5L，M16C/56の概要