アドバネット，Intelの統合プロセッサを搭載したCompactPCI Plusボードを発売

　アドバネットは，Intel社の統合プロセッサ「Intel EP80579　Integrated Processor」を搭載したCompactPCI Plusボード「A3pci8024」を発売する．高い信頼性が要求されるインフラ系の制御装置や通信機器，医療機器などに利用できる．

　搭載する統合プロセッサは，これまでTolapaiという開発コード名で呼ばれていたもの．IA32アーキテクチャに基づくCPUコア（Pentium M）のほか，周辺回路やセキュリティ/パケット処理のアクセラレータ回路（QuickAssist），メモリ・コントローラ回路，通信用インターフェース回路などを集積した，一種の組み込みプロセッサである．動作周波数は1.066GHz．データ用，命令用としてそれぞれ32Kバイトずつの1次キャッシュと，256Kバイトの2次キャッシュを搭載する．

　本ボードは，メモリとして，ECC（Error Correction Code）機能を備えた最大2GバイトのDDR2 SDRAM SOR-DIMM，および2Mバイトのブート用フラッシュROMを搭載する．また，SXGA（1280ピクセル×1024ピクセル）の解像度に対応するグラフィックス・ポート，1チャネルのGビットEthernetポート，2チャネルのSerial ATAインターフェース，5チャネルのUSBインターフェース，一つのminiSDカード用ソケットなどを備える．

　システム・スロットとペリフェラル・スロットの両方に対応する．外形寸法は3Uサイズ，4HP幅．電源電圧は5V．OSはWindows XP EmbeddedまたはLinux．2008年10月に出荷を開始する．

[図1] A3pci8024のブロック図