Intel，ノート・パソコン向けCentrino 2プロセッサを発表

　米国Intel社は，ノート・パソコン向けのマイクロプロセッサ/チップセット製品群「インテル Centrino 2 プロセッサ・テクノロジ」を発表した．本製品群は，Core 2 Extreme プロセッサ「X9100」，Core 2 Duo プロセッサ「T9600」，「P9500」，「T9400」，「P8600」，「P8400」，インテルExpressチップセット「GM45」，「PM45」，WiFi Link 5000シリーズで構成される．

　Core 2 Extreme プロセッサとCore 2 Duo プロセッサは，45nmのHigh-kプロセスで製造する．動作周波数は3.06GHz，2.80GHz，2.53GHz，2.40GHz，2.26GHzの5種類を用意する．システム・バスの周波数は1.066GHz．1次キャッシュのメモリ容量は32kバイト，2次キャッシュのメモリ容量は最大6Mバイト．X9100のTDP（熱設計電力）は44W，T9600，T9400のTDPは35W，P9500，P8600，P8400のTDPは25W．待機時にCPUコアやキャッシュ・メモリなどの電源供給をしゃ断する電力管理機能（Deep C6 state）を備える．

　チップセットのGM45は，グラフィックス機能（GMA X4500HD）を内蔵する．映像出力としてHDMI(High-Definition Multimedia Interface)を持つ．Blu-rayディスクに対応し，高画質映像を再生できるという．

　また，Wiki Link 5000シリーズは，IEEE 802.11nドラフト仕様に準拠する．最大450Mbpsの速度でデータを転送可能．本シリーズは，2009年2月ころに，WiMAX（Worldwide Interoperability for Microwave Access）にも対応する予定．

　このほか本製品群に関連して，企業向けに管理機能やセキュリティ機能も提供する．イントラネットへのアクセスが未設定のパソコンに対して，外出先からもイントラネットへセキュアなコネクションを確立できるという．

　本製品群を採用したノート・パソコンは，各パソコン・メーカから順次発表される予定．　

[写真1] インテル社長の吉田和正氏

[写真2] インテル Centrino 2 プロセッサ・テクノロジを採用したノート・パソコン

[写真3] WiFi Link 5000シリーズの外観

[表1] マイクロプロセッサ製品の概要