アドテックシステムサイエンス，1Mポイント/チャネルのメモリを搭載したディジタル・オシロスコープを発売

　アドテックシステムサイエンスは，1Mポイント/チャネルの表示波形メモリを搭載したUSB接続のディジタル・オシロスコープ「ASB-3000/E」を発売する．同社はこれまで，100kポイント/チャネルのメモリを搭載した「ASB-3000」を出荷していた．この機種と比べて，10倍の分解能で信号を取り込めるようになった．付属のアプリケーション・ソフトウェア（MagicScope）を利用した場合，最大約166分間のデータを保存できる．

　周波数帯域はDC～200MHz．入力チャネル数は2チャネル（不平衡）．外部トリガ入力も取り込める．サンプリング・レートは最大100Mサンプル/s（2チャネル同時）．垂直軸感度は10mV/div～2V/div，垂直軸分解能は1024ポイントまたは512ポイント，垂直軸振幅誤差は±3％．時間軸レンジは1ns/div～1000s/div．最大入力耐圧は50V．

　USBインターフェースは，最大12Mbpsのフルスピード・モードを利用する．消費電流は600mA以下．外形寸法は145mm×100mm×23mm，本体重量は約280g．

　ASB-3000/EからサポートCDとキャリング・ケースを除いた廉価版「ASB-3000/EN」，学校関係・公共研究機関向けのアカデミック版「ASB-3000/EA」を用意する．さらに，ASB-3000ユーザ向けに，本ディジタル・オシロスコープへのアップグレード版「ASB-3000/EUG」も提供する．

[写真1] ASB-3000/Eの外観