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Altium,ANSI C記述で機能ブロックを定義できるFPGA/PCB設計環境を発売
ニュース 2008年6月10日
オーストラリアのAltium社は,ANSI C記述で機能ブロックを定義できるFPGA/プリント基板(PCB)設計環境「Altium Designer Summer 08」を発売した.同社の環境を利用してFPGAのカスタム論理を設計する場合,従来は回路図やVerilog HDL,VHDLを組み合わせて機能を定義していた.今回,新たにANSI Cコードの機能ブロック(Cコード・シンボル)を設計階層内に追加できるようになった.例えば,複雑な算術演算回路ブロックをシンプルに記述できる.
JTAGインターフェースを介して実機と接続し,FPGA内部の信号をモニタするための「カスタム測定器」と呼ぶ機能も新たに追加した.LEDの点灯/消灯,オシロスコープの波形表示画面,メータ,切り替えスイッチなどのGUI部品が用意されており,ユーザが測定項目を細かく定義できるという.
プリント基板設計については,機械系CAD(Computer Aided Design)ツールで作成した3次元データ(3次元モデル)を取り込み,本環境上で3次元表示を行える.例えば機械系CADツールで設計した筐体と本環境で設計したプリント基板を同時に表示し,要求されるクリアランスの制約が満たされているかどうかなどをチェックできる.さらに,マウス・カーソルの軌跡をなぞりながら半自動で配線パターンを引く機能を追加した.例えば,障害となるオブジェクトを自動的に排除しながら配線できる.
プリント基板の設計データのインポート機能については,OrCADやPADS,P-CAD,DxDesigner,Protel 99SEに加えて,今回からAlegroにも対応した.
30日間無償で試用できる評価版を用意する.
[図1] カスタム測定器の機能を利用した画面例
[図2] 機械系CADツールの3次元モデルを取り込んだ画面例
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