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Texas Instruments,A-D/D-AコンバータとPWMを搭載したオーディオ用DSPを発売
ニュース 2008年5月1日
Texas Instruments社は,A-DコンバータとD-Aコンバータ,PWM(pulse width modulation)出力チャネルを搭載したオーディオ用DSP(digital signal processor)「TAS3308」を発売した.PWM出力チャネルを搭載したことにより,テレビ用スピーカなどに接続する際に,別途PWM変換ICを用意する必要がない.また,D-Aコンバータを搭載しているので,ディジタル・テレビ向けにそのまま利用できる.
48ビット固定小数点DSPコアを内蔵している.DSPコアの最大動作周波数は135MHz.データ・メモリは1024ワード,演算性能は2400サイクル.パッケージは100ピンQFP.
オーディオ専用のソフトウェア開発ツール「PurePath Studio」が付属する.このツールを使うことにより,「低音を強調したい」,「バーチャル・サラウンドを実現したい」,「人間の声を聞き取りやすくしたい」などの音質調整をGUI(グラフィカル・ユーザ・インターフェース)で簡単に行えるという.
現在,薄型テレビ市場では薄型化を追求している.そのため,スピーカが良い音を出すための十分なスペースが得られず,オーディオ用DSPで音質を補正してほしいという要求が高まっているという.また,フロント・スピーカだけでサラウンド再生(5.1チャネル)したいという要求もある.例えば,本格的な音質を求めるユーザの中には,周辺機器としてスピーカ・バーを購入し,薄型テレビに接続して利用する人も増えると見られている.
[図1] TAS3308のブロック図
[写真1] PurePath Studioの操作画面例
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