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TI,Cortex-A8コアを搭載するARMプロセッサ4品種を発売
ニュース 2008年2月29日
米国Texas Instruments社は,CPUコアとして英国ARM社の「Cortex-A8」を搭載するプロセッサ「OMAP35xシリーズ」を発売した.OpenGL ES2.0ライブラリに対応し,C64x+ DSPコアを搭載した「OMAP3530」,OpenGLに対応せず,同DSPコアを搭載した「OMAP3525」,OpenGLに対応し,DSPコアを搭載しない「OMAP3515」,OpenGLに対応せず,DSPコアも搭載しない「OMAP3503」の4品種を用意する.
Cortex-A8コアはスーパスカラ・アーキテクチャを採用し,最高600MHzのクロック周波数で動作する.300MHzで動作するARM9コアの4倍以上の演算処理能力を持つ.携帯型AV機器や携帯型ナビゲーション機器,データ端末などのプロセッサとして利用できる.
Cortex-A8コアは,64Kバイトのメイン・メモリ(SRAM),16Kバイトの命令キャッシュ,16Kバイトのデータ・キャッシュ,256Kバイトの2次キャッシュを備える.OpenGL ES2.0に対応する品種は,英国Imagination Technologies社のPowerVR SGXグラフィックス・アクセラレータ・コアを搭載しており,ライブラリ・ソフトウェアが提供される.
パッケージについては,ピン・ピッチが0.4mmと0.65mmのBGA(ball grid array)を用意する.現在,本プロセッサの評価ボード「OMAP35x EVM」を提供している.Linux 2.6.22に対応する.2008年第3四半期にはWindows CE 6.0R2にも対応する予定.
OMAP3503は現在サンプル出荷中.OMAP3530,OMAP3525,OMAP3515は,2008年後半にサンプル出荷を開始する.
記者発表会の会場では,OMAP3430を搭載した評価ボード「OMAP3430 Reference Board」(インジニエント・ジャパン製)にWindows CEを搭載し,H.264方式で圧縮した720pの映像を再生するデモンストレーションを紹介した.
[写真1] OMAP35xの紹介を行った日本テキサス・インスツルメンツ ASP事業部の田中 竜太郎氏
[写真2] 評価ボードで3次元グラフィックス映像を表示しているようす
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