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Network Appliance,仮想化システム環境向けのストレージ管理ソフトを発売
ニュース 2008年2月19日
米国Network Appliance社は,仮想化システム環境向けのストレージ管理ソフトウェア「SnapManager for Virtual Infrastructure」を発売する.本ソフトウェアは,VMware ESXによるサーバ仮想化環境で動作するすべての仮想OSやアプリケーション,データのバックアップとリカバリ,特定データの複製(レプリケーション),災害復旧(ディザスタ・リカバリ)を一括して自動で行うソフトウェアである.従業員1000人以上の大規模ユーザを対象としている.
サーバを仮想化するには,従来のOS(ホストOS)に,VMwareなどの仮想化ソフトウェアを入れ,仮想化するOS(ゲストOS)を入れて,そのゲストOS上でアプリケーションを動かす.サーバを仮想化すると,管理が複雑になる.仮想化しない場合は,1台のサーバとストレージを管理すればよいのだが,仮想化すると複数のシステムが同時に動くので,障害を避けるためにストレージをネットワーク構成にするなど,構成を冗長化しなければならない.つまり,ゲストOSそのものやアプリケーションのバックアップ,仮想サーバごとのデータの保護や復旧を,これまでとは異なる方法で行わなければならない.
従来は,管理者が複雑なスクリプトを作って,このような問題に対応していた.本ソフトウェアはこうした管理者の負担を軽減し,ユーザが設定したポリシに基づいて各サーバを管理する.また,遠隔地のサーバにデータを転送するソフトウェア「SnapMirror」と組み合わせると,仮想化システム環境で災害復旧対策が可能になる.
同時にストレージのプロビジョニング(容量割り当て)のプロセスをユーザのポリシに基づき,自動化するソフトウェア「Provisioning Manager」も発売する.仮想化環境下で動くサーバの状況に合わせて,ストレージの容量を自動調整する.Provisioning Managerは,同社ストレージ統合管理ソフトウェア「Operation Manager」のオプション機能として提供される.2008年第2四半期に出荷を開始する予定.
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