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Tektronix,無線機器のホッピング信号を観測できるスペクトラム・アナライザを発売
ニュース 2008年2月5日
米国Tektronix社は,周期性のない間欠的な信号を捕らえて表示できるスペクトラム・アナライザ「RSA3000Bシリーズ」を発売した.例えば,無線機器のホッピング信号の観測などに利用できる.同社が2006年に発売した「RSA6100Aシリーズ」に搭載されたDPX機能を,普及価格帯のスペクトラム・アナライザにも搭載した.
同社独自のDPX機能は,無線LANなどのキャリア信号をダウン・コンバートした後,そのIF(中間周波)信号を毎秒48,000回以上,リアルタイムに離散フーリエ変換する.その48,000個の変換結果の中から,特徴のある1400個の結果を抽出し,10フレーム/sでディスプレイに表示する.このDPX機能により,ランダム・ノイズや異常信号,周波数ホッピングを繰り返す無線通信の搬送波を表示できるようになった.
さらに,RSA3000Bシリーズは,RFID(radio frequency identification)の通信内容を解析できる機能が付加されており,ISO 18000-7規格およびISO 15693規格に対応する.
最上位機種であるRSA3408Bの周波数レンジはDC~8GHz,1GHzにおける表示平均ノイズ・レベルは-151dBm/Hz,隣接チャネル漏えい電力比は72dB.最高取り込み帯域は36MHz,取り込み帯域におけるSFDR(spurious free dynamic range)は-73dBc,最小時間ドメイン分解能は20ns.
[写真1] RSA3408Bの外観
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