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Agilent,パルス発生器とファンクション・ジェネレータ,任意波形発生器の機能を統合した信号発生器を発売
ニュース 2008年1月29日
米国Agilent Technologies社は,パルス発生器とファンクション・ジェネレータ,任意波形発生器の機能を一つにまとめた信号発生器「81150A」を発売した.クレスト・ファクタ(実効値とピーク値の比)がN=7と高いホワイト・ノイズ発生器を内部に備えており,出力する方形波や正弦波に付加できる.このノイズを付加した信号を別機のパルス・パターン・ジェネレータに入力することで,SATA(Serial Advanced Technology Attachment)やHDMI(High Definition Multimedia Interface)などのテスト信号を生成できる.本信号発生器は,民生機器や産業用機器,自動車の開発部門,半導体テスト装置,工場の生産部門などにおける利用を想定しているという.
本信号発生器には次の四つの機能ブロックが内蔵されている.パルス発生器は,120MHzまでの方形波と240MHzまでの正弦波を,8ps~12ps(rms)という低ジッタで生成する.ファンクション・ジェネレータは,120MHzまでの三角波や5MHzまでのランプ波,10MHzまでのAM,FM,PM,FSK,PWM信号などを生成できる.さらに,1μHz~240MHzのスイープ信号,2波~100万波までのバースト信号などを生成できる.任意波形発生器は512Kバイトのメモリ長を持ち,最大2Gサンプル/sのサンプル速度,14ビットの分解能で任意の信号を生成できる.ホワイト・ノイズ発生器の帯域幅は120MHzで,クレスト・ファクタは3.1,4.8,6,7を設定できる.
出力のチャネル数は1または2.シングルエンドおよび差動の信号に対応する.また,トリガ出力や外部入力を持つ.さらに,10MHzまでのリファレンス・クロック入出力端子を備える.この端子を利用して本機を4台接続すれば,最大8チャネルの信号から完全に同期した数種類のテスト信号が得られる.このテスト信号は半導体テスト装置などで利用される.
[写真1] 81150Aの外観
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