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T-Engineフォーラム,トロン技術者認定試験を2008年第1四半期から実施
ニュース 2007年12月10日
T-Engineフォーラムと社団法人トロン協会は組み込みシステム開発者を対象とした認定試験制度「トロン技術者試験」を2008年第1四半期から開始すると発表した.試験はCBT(Computer Based Test)およびマークシート方式で行う.出題範囲は「組み込みリアルタイムの基礎」,「組み込みソフトウェア開発の基礎」,「TRONアーキテクチャの基本概念」,「ハードウェア分野」,「RTOS分野(ITRON,T-Kernel,μT-Kernel)」,「ミドルウェア(T-Kernel/SE,TCP/IPほか)」,「マルチプロセッサ」などである.
試験時間は90分で,25問程度の出題を予定している.試験は国内だけでなく,中国やインドでも実施する予定.これに伴い,英語版と中国語版の試験も用意する.国内ではCBTを用いるが,海外ではCBT環境が整えられないことから,マークシート方式を採用する.
T-Engineフォーラム会長の坂村健氏は「組み込みの一般論ではなく,TRONやT-Kernelを使って開発が行えるかどうかを具体的に知るための試験である」と述べ,試験の実践的な面を強調した.また,海外展開については,「日本からの仕事を受けるために現地の技術者がTRONを習得するだけでなく,現地向けの製品を作るためにTRONを使いたいという需要が高まってきた.現地のTRON技術者雇用のためにもTRONの理解度を計る尺度が必要とされている」と語った.
受験者は出題領域ごとに採点され,試験結果を示す「トロン技術者カード」が発行される.受験料は未定.
[写真1] T-Engineフォーラム会長の坂村健氏
[写真2] トロン技術者カード
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