日科技連と日本品質管理学会，ソフトウェア品質の知識体系「SQuBOK」を策定

　日本科学技術連盟（日科技連）と日本品質管理学会は，ソフトウェア品質の知識体系を「SQuBOK（Software Quality Body of Knowledge；スクボックと発音する）」としてまとめ，第1版を公開した．本知識体系は，各企業におけるソフトウェア開発の品質保証活動を形式知化・体系化したものである．2005年9月に発足した日本科学技術連盟 SQuBOK策定部会と，2006年2月に発足した日本品質管理学会 ソフトウェア部会 SQuBOK研究委員会が合同で本知識体系の策定を進めてきた．

　ソフトウェア関連の知識体系としては，PMBOK（Project Management Body of Knowledge；ピンボックと発音する）やSWEBOK（Software Engineering Body of Knowledge；スウェボックと発音する）などがあるが，いずれも米国の団体が策定したものである．SQuBOKは，日本の団体によって策定されており，参考文献にも和書が多く挙げられている．本知識体系で取り上げている事例は日本国内のものだけではなく，海外の事例や国際規格なども含まれている．

　本知識体系は，「ソフトウェア品質知識体系ガイド（SQuBOK Guide）」という書籍としてすでに発売されている．本知識体系を普及させ，各企業におけるソフトウェア品質技術の認知度向上や，ソフトウェア品質プロセスの確立を目指す組織の支援につなげたいという．また，本知識体系の標準化を図ると共に，2008年中に本知識体系についての資格認定制度などを設立する予定．