NetGear，RAID構成を自動選択する小規模オフィス向けNASを発売

　米国NetGear社は，RAID構成を自動選択する小規模オフィスおよび家庭向けNAS（Network Attached Storage）「ReadyNAS」を発売した．本機器にはデスクトップ型とラックマウント型があり，最大4台のハード・ディスクを格納できる．デスクトップ型は最大2Tバイト（500Mバイト×4台），ラックマウント型は最大3Tバイト（750Mバイト×4台）のディスク構成をとることができる．

　RAID（Redundant Arrays of Inexpensive）はハードウェアRAIDで，RAIDの構成は，RAID 0（ストライピング），RAID 1（ミラーリング），RAID 5（パリティ付きストライプ・セット）が選択できる．さらに，複数のハード・ディスクを1台のハード・ディスクと認識させることも可能．

　設定は，手動設定と，同社独自のX-RAIDという自動設定のいずれかを利用する．X-RAIDの場合，ハード・ディスクの台数によって，RAID 1かRAID 5の構成を自動選択する．ハード・ディスクが1台だと通常の単独ディスク，2台だとRAID 1，3台または4台だとRAID 5が選択される．ホットスワップにも対応している．ディスク障害があったとき，電源を落とさず，障害のあったディスクを交換できる．

　OSは，Windows（Vista/XP/2000），MacOS，LinuxなどのUnixに対応し，ファイル・システムは，CIFS（Common Internet File System），SMB（Sever Message Block），AFP（Apple Filing Protocol），NFS（Network File System）v2/v3に対応する．

　プロトコルは，HTTP/HTTPS，FTP/FTPSが使用できる．WebDAV（Web-based Distributed Authoring and Versioning）機能にも対応しているので，ブラウザ経由でファイルを閲覧・コピーすることも可能である．

　バックアップ機能として，完全バックアップ，差分バックアップなどに加えて，複数の本機器間のファイル・システムの同期，およびリモート・サーバへのバックアップなども行える．ハード・ディスクのインターフェースはシリアルATA（SATA）で，増設する際には，Seagate社製のハード・ディスクの使用を推奨している．

　外形寸法は，デスクトップ型が200mm×132mm×222mm，ラックマウント型が43mm×430mm×320mmの1Uサイズ．

[写真1] デスクトップ型ReadyNAS NVの外観

[写真2] ラックマウント型ReadyNAS 1100の外観