u-blox，50チャネルの測位が可能なGPS衛星受信モジュールを発売

　スイスのu-blox社は，50チャネルの測位が可能なGPS（Global Positioning System）衛星受信モジュール「LEA-5H」を発売した．本モジュールは，携帯電話やPDA，パーソナル・ナビゲーション機器などへの組み込みをターゲットとしている．GPSおよび欧州のGalileo（Galileo positioning system）に対応している．Galileoは，欧州の宇宙機関が主導して計画を進めている測位システム・プロジェクトで，中国やインド，韓国，イスラエルなども参加している．ユーザ独自の設定情報やファームウェアは，内蔵のフラッシュ・メモリに格納できる．例えば，Galileoに対応した信号処理ファームウェアなどを格納できる．

　受信形式は，L1周波数C/A（Coarse/Acquisition）コード，SBAS（satellite-based augmentation system；静止衛星型衛星航法補強システム），およびGalileoオープン・サービスに対応している．測定誤差は，単独測位で2.5m，SBASによる測位で2.0m．屋外の捕捉時間は，コールド・スタート時が29s（秒），ホット・スタート時が1s．屋内の捕捉時間はホット・スタート時が10sである．追従性能は515m/s．インターフェースとして，USB 2.0(フルスピード)とシリアル・ポート(UART)を備える．本モジュールの外形寸法は22mm×17mm．

　製品発表と同時に，u-blox社の日本法人であるユーブロックスジャパンの設立発表も行った．代表取締役には仲哲周氏が就任する予定．

[写真1] LEA-5Hの外観