AMD，PCI Express 2.0に対応したグラフィックス・ボードを発売

　米国Advanced Micro Devices（AMD）社は，PCI Express 2.0（16レーン）に対応したグラフィックス・ボード「ATI Radeon HD 3850」と「ATI Radeon HD 3870」を発売した．本ボードは，主にゲーム・ユーザ，およびHDMI（High-Definition Multimedia Interface）やBlue-ray，HD DVDといった高解像度の映像を利用するユーザなどをターゲットに開発された．

　本ボードは，320個のストリーム・プロセッサと16個のテクスチャ・ユニットを内蔵するGPU（Graphics Processor Unit）「HD 3800」を搭載する．また，Microsoft Dicrect X 10.1に対応している．さらに，H.264，MPEG-1，MPEG-2やVC-1などのビデオ・デコード処理を行う回路ブロック「UVD（Universal Video Decoder）」を搭載している．最大2560×1600の解像度の映像を処理できる．

　著作権保護機能HDCP（High-bandwidth Digital Content Protection System）を持ったDVI端子を二つ備え，同時に2台のディスプレイに同じ映像を表示できる．ATI Radeon HD 3850を4枚メイン・ボードに挿せば，同時に8台のディスプレイに表示可能となる．

　ATI Radeon HD 3850は900MHz動作のGDDR3（Graphics Double Data Rate 3）メモリを搭載する．フレーム・バッファの容量は256Mバイト．大きさは1スロット・サイズ．一方，ATI Radeon HD 3870は1.2GHz動作のGDDR4メモリを搭載する．フレーム・バッファの容量は512Mバイト．大きさは2スロット・サイズ．

[写真1] ATI Radeon HD 3870の外観

[写真2] 4枚のATI Radeon HD 3850を挿したメイン・ボード