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富士通,車載ネットワークの国際規格IDB-1394に準拠したコントローラLSIを発売
ニュース 2007年11月5日
富士通は,車載ネットワークの国際規格であるIDB-1394(ITS Data Bus-1394)に準拠したコントローラLSI「MB88388A」と「MB88389」を発売する.IDB-1394は,IEEE 1394インターフェースの普及推進団体である1394 Trade AssociationとIDB Forumが共同開発した高速マルチメディア・アプリケーション用の車載ネットワーク・プロトコル規格.2002年7月に1394 Trade AssociationのAutomotive Working Groupによって標準化された.
MB88388Aは,DVDやテレビ,カー・ナビゲーション・システム(カーナビ)の映像データの伝送に利用できる.IDB-1394の映像CODECである「SmartCODEC」を搭載している.SmartCODECは,2006年9月に富士通研究所が開発した.映像の画素を1ビット単位に圧縮する予測符号化方式を採用しており,DVDやカーナビの映像データを約1/3に圧縮できるという.これにより,400Mbps(IDB-1394の最大データ転送速度)の帯域でカーナビの大容量データなども伝送可能になった.一方,MB88389は,IDB-1394に準拠したオーディオ専用のインターフェースLSIである.
本コントローラLSIの物理層とリンク層の処理はIEEE1394b-2002に対応する.MB88388Aの転送プロトコルはIEC61883-Part8(BT.601)とIEC61883-Part6(Audio)に,MB88389はIEC61883-Part6(Audio)のみに対応する.また,著作権保護機能(DTCP)を備えている.
I/O部の動作電圧は3.3V±0.3V,内部の動作電圧は1.8V±0.15V.動作温度範囲は-40℃~+85℃.MB88388Aの外形寸法は24mm×24mm×1.7mm,MB88389の外形寸法は14mm×14mm×1.7mm.
2007年12月にサンプル出荷を開始する.量産出荷は2008年後半に開始する予定.
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