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AMDがITにおけるエコロジーや環境対策に関するシンポジウムを開催
ニュース 2007年10月4日
日本AMDは,ITにおけるエコロジーや環境対策に関するシンポジウム「グリーンITシンポジウム」を2007年10月4日に,目黒雅叙園(東京都目黒区)で開催した.
「グリーンIT」とは,環境にやさしいITを意味する.米国環境保護局によると,2011年度には,米国の電力消費量が現在の1.6倍となり,1,000億kWhになると予測している.また,エネルギ効率の高い最新機器の導入や運用・管理面の改善を実施すれば,データ・センタは大幅に節電できるという.
特別基調講演では,経済産業省商務情報政策局参事官の星野岳穂氏が「情報通信機器の革新的省エネ技術への期待」というテーマで講演を行った.2025年には,サーバおよびデータ・センタの電力消費量は2.5倍の527億kWhになり,ネットワーク機器の電力消費量は13倍の1033億kWhになると,経済産業省は予測する.ネットワーク機器の電力消費量が増加するのは,高精細動画の送受信が一般化し,ネットワーク機器が飛躍的に増えるためだ.こうしたIT機器の増加に伴う電力消費量の急増を減らすために,同省は「グリーンITプロジェクト」を実施している.いわば,ITの省エネ・プロジェクトである.
主催の日本AMDは,AMDの省電力化に対する取り組みについて講演した.CPUの省電力設計や冷却技術,マルチコア化による消費電力の低減についての講演を行った.また,最新のクアッドコア・プロセッサ「AMD Opteron」と仮想化ソフトウェア「VMware」を利用したサーバ統合についての講演を行った.例えばAMD OpteronとVMwareによるサーバ統合の結果,同社の生産拠点である米国テキサス州Austinでは117台から7台に,カリフォルニア州Sunnyvaleでは33台から2台にサーバを削減できたという.
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