Siemensとソフトバンクモバイル，国際ローミング対応の通信モジュールを発売

　ドイツSiemens社とソフトバンクモバイルは，ソフトバンクモバイルの国内の3G（3rd Generation）携帯電話ネットワークと，海外の3GおよびGSM（Gloobal System for Mobile）携帯電話ネットワークで使用できる通信モジュール「HC28」を発売した．Siemens社が自社ブランドで通信モジュールを販売し，ソフトバンクモバイルがネットワークを提供する．

　本モジュールは，国際ローミングに対応した通信モジュールである．国内外の3周波数帯のUMTS(Universal Mobile Telecommunications)と4周波数帯のGSMに対応している．国内のソフトバンクモバイルの3Gネットワークのほか，海外の3GおよびGSMローミング・ネットワークで使用できる．

　本モジュールを機器やサービスに組み込むことで，例えば既存の国内サービスを世界規模で展開することが可能になるという．

　通信方式はGSMまたはWCDMA，通信速度は3.6Mbps（HSDPA）に対応する．待機時の消費電流は50μA，平均供給電流は970mA未満（HSDPAデータ通信時）．外部インターフェースとして，RF（Radio Frequency）インターフェース，オーディオ・アナログ・インターフェース，フルスピード対応のUSB 2.0インターフェース，シリアル・インターフェース，アンテナ用インタフェースを備える．ATコマンドによる制御に対応する．外形寸法は50mm×34mm×4.5mm．

[写真1] HC28の外観