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TI,携帯電話向けのバッテリ残量管理ICを発売
ニュース 2007年10月1日
米国Texas Instruments社は,携帯電話などに組み込むバッテリ残量管理IC「bq27500」を発売した.バッテリ残量を99%の精度で予測できるという.これまでノート型パソコンのバッテリ残量管理に用いていた技術を利用して,携帯電話向けのICを開発した.
バッテリは劣化(電気容量が縮小)してくると,残量が少なくなったときに急激に電圧が降下する.従来の携帯電話のバッテリ残量管理は,単純にバッテリ・セルの端子電圧を計測し,残量を大まかに予測して管理しているものが多かった.このため,正確な残量を把握することが難しかった.
同社は,バッテリ残量計測に「Impedance Track」という方式を用いている.これは,電流と電圧をモニタして端子電圧とインピーダンスの関係から充電量を解析する方式である.同社は,この方式を用いたノート型パソコン向けのバッテリ残量管理ICを2005年ころから出荷しており,ノート型パソコンの市場で約60%のシェアがあるという.
本ICは,1セルのLiイオン・バッテリのデータを計測し,バッテリ残量やバッテリの動作時間を予測する.また,予測した放電曲線と残りの充電量との誤差を学習し,補正を行う.外形寸法は2.5mm×4mm.パッケージは12ピン SON(Small Outline Non-leaded Package).
すでに量産出荷を開始している.なお,バッテリ・パック側に実装するバッテリ残量管理IC「bq27540」も用意しており,こちらもすでにサンプル出荷を開始している.
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