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ルネサス,カーナビや安全走行支援周辺機器向けのSH-4Aプロセッサを発売
ニュース 2007年9月26日
ルネサス テクノロジは,カー・ナビゲーション・システムや安全走行支援周辺機器向けのSH-4Aプロセッサ「SH77650」を発売する.日立製作所が開発した画像認識処理回路を搭載する.これは,カメラなどで撮影した画像データをもとに,走行環境を認識するために必要な画像処理を行う回路である.走行レーンの認識や先行車の検知・追跡などを行うプログラムを複数同時に,かつリアルタイムに実行できる.
CPUコアであるSH-4Aの動作周波数は最大300MHz,処理性能は540MIPS(Million Instructions per Second).CPUコアの内部に16KバイトのRAMを備える.また,オンチップ・バスを介して256KバイトのRAMブロックと接続する.32Kバイトの命令キャッシュと32Kバイトのデータ・キャッシュを備える.
さらに,最大300MHzで動作する浮動小数点演算器(FPU:Floating-point Processing Unit)を内蔵する.単精度と倍精度の演算に対応する.単精度の場合の浮動小数点演算性能は2.1GFLOPS(Giga Floating-point Operations per Second).
周辺機能として,最大WVGA(850ピクセル×480ピクセル)の画面表示に対応したディスプレイ・コントローラや3チャネルのビデオ入力インターフェース,6チャネルのDMAコントローラ,2チャネルのCANインターフェース,2チャネルのシリアル・インターフェース,1チャネルのA-Dコンバータなどを内蔵する.また,外部のDDR-SDRAM(DDR200)に直結できる100MHz動作の32ビット専用バス,およびフラッシュ・メモリやSRAMと接続するための32ビット拡張バスを備えている.
電源電圧は,コア部が1.2V,I/O部が3.3Vと2.5V.パッケージは,外形寸法が19mm×19mmの376ピンBGA.2007年11月にサンプル出荷を開始する.
[写真1] SH77650の外観
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