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Freescaleがプライベート・ショウでマルチコア時代の製品戦略をアピール
ニュース 2007年9月20日
フリースケール・セミコンダクタ・ジャパンは,2007年9月12日に目黒雅叙園(東京都目黒区)にて同社のプライベート・ショウ「Freescale Technology Forum Japan 2007」を開催した.
午前中に開催された基調講演では,同社 代表取締役社長の高橋 恒雄氏と米国Freescale Semiconductor社 Senior Vice President and Chief Technology OfficerのLisa T. Su氏が,Freescale社の製品戦略について語った.Su氏は,「プロセッサのマルチコア化でビジネス・モデルが変わる.複数のCPUコアを搭載することにより,あるコアにはLinuxなどの汎用OSを,別のコアにはリアルタイムOSを搭載し,さらに別のコアは特定アプリケーション専用として動作する,などの使い方が可能となる.一つの組み込み機器に複数のOSが搭載される時代が到来する」と述べた.
また,筑波大学大学院 システム情報工学研究科 教授の山海 嘉之氏は,ロボットスーツHALの紹介とデモンストレーションを行った.HALは人間の動作を感知し,それを増幅することで,負荷の大きい作業を行うことができる.例えば,工場や福祉分野での活躍が期待されている.現状のHALはモータ部分よりマイコン・ボード部の電力消費が多く,この部分を改善することにより長時間稼動が可能になる,との技術展望を示した.
午後には技術セミナが開催された.例えば,「PowerQUICC通信プロセッサの最新ロードマップとマルチコア戦略」,「8ビットから32ビットへの移行を容易にするFlexisマイクロコントローラの紹介」,「MRAMの最新動向と優位性,今度のロードマップ」などのテーマの講演が行われた.
[写真1] フリースケール・セミコンダクタ・ジャパン 代表取締役社長の高橋 恒雄氏
[写真2] Freescale Semiconductor社 Senior Vice President and Chief Technology OfficerのLisa T. Su氏
[写真3] 筑波大学大学院 システム情報工学研究科 教授の山海 嘉之氏とロボットスーツHAL
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