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ADaCと豊通エレクトロニクス,車載ネットワーク・プロトコルなどの適合認証を行う第三者機関を共同で設立

 アドバンスド・データ・コントロールズ(ADaC)と豊通エレクトロニクスは,車載ネットワーク・プロトコルなどの規格適合試験を行う第三者機関として,有限責任事業組合「VeLIO(Vehicle LAN Interoperability)」を設立した.従来はECU(electric control unit)メーカや半導体メーカ,自動車メーカが行っていた規格適合試験を,中立的な立場で請け負う.メーカ側の負担を軽減し,試験結果の透明性を高める.

 最初に,LIN(Local Interconnect Network)やCAN(Controller Area Network)に関する規格適合試験を行う.アドバンスド・データ・コントロールズは以前からドイツのC&S group(Communication and Systems group)と技術提携し,LINやCANの規格適合試験を行っている.C&S groupは,ドイツFachhochschule Wolfenbuttel大学内に設置されたコンフォーマンス・テスト(適合認証)を行う団体である.CANやLIN,FlexRayなどの適合認証仕様の策定に携っている.

 欧州では,車載ネットワーク・プロトコルの適合性評価を第三者機関に委託することが一般的であり,C&SやGIFT(Generalized Interoperable Fault Tolerant CAN Transceiver;CANの相互接続性を確保するための組織)といった組織が自動車メーカと部品供給メーカの間で有効に機能している.一方日本では,自動車メーカ各社が部品に対する規格書(独自規格を含む)を部品供給メーカに渡し,規格適合試験は部品メーカや自動車メーカが行ってきた.

 今回設立されたVeLIOは,当初は車載ネットワーク・プロトコルの適合性を中心として,規格適合試験や適合認証に関するコンサルティングを行う.また,顧客の要望に応じてテストベンチ開発やテスト・ツールの販売も行う.将来的には通信プロトコルだけでなく,カー・エレクトロニクスに関連する各種規格の適合確認試験に手を広げていくことを考えている.

 VeLIOはアドバンスド・データ・コントロールズ 名古屋テクニカルセンターを拠点とする.当初の人員は10名程度(兼務)で,既に5社程度の顧客がいるという.


[図1] VeLIOの事業形態


[写真1] 発表を行うアドバンスド・データ・コントロールズ 代表取締役社長の河原 隆氏

■連絡先
株式会社アドバンスド・データ・コントロールズ
TEL: 03-3576-5351
E-mail: tadachi@adac.co.jp
URL: http://www.adac.co.jp/

株式会社豊通エレクトロニクス
TEL: 052-584-8711
E-mail: nabeshima_masaaki@tte.toyotsu.net
URL: http://www.toyotsu-electronics.net/

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