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ソフィアシステムズ,ICEと実機を利用するカバレッジ測定ツールを発売
ニュース 2007年9月3日
ソフィアシステムズは,ICE(in-circuit emulator)と実機を利用するカバレッジ測定ツール「WATCHPOINT for Coverage Analyzer(WP4CA ARM)」を発売した.カバレッジとは「網羅率」のことで,あるプログラム・コードについて,実行テストをどの程度,網羅的に実施したかを示す数値である.ソフトウェア・テストの進捗状況やプログラムの品質を示す指標として用いられている.
本ツールを利用することにより,デバッグとカバレッジ測定を同じ環境で行える.実機を利用しているので,カバレッジ測定の速度が速い.ターゲットとなるマイコンは,ETM(Embedded Trace Macrocell)機能を備えたARMプロセッサ.プログラム言語はC/C++とアセンブリ言語に対応する.C/C++コンパイラとして,IAR Systems社の「IAR Embedded Workbench」の利用を前提としている.ソース・コードに手を加える必要はなく,再コンパイルも不要.
カバレッジの種類については,ステートメント・カバレッジ(C0)とブランチ・カバレッジ(C1)に対応する.ステートメント・カバレッジとは,プログラム中に表れるすべての命令のうち,何パーセントの命令を実行したかを示す数値,ブランチ・カバレッジとは,プログラム中に表れるすべての条件分岐のうち,何パーセントの分岐を実行したかを示す数値である.
本ツールは,同社のソース・コード・デバッガ「WATCHPOINT」のアドオン・ソフトウェアとして提供される.
[図1] WATCHPOINT for Coverage Analyzerの画面例
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