マーステクノサイエンス，MifareとI-CODE SLIに対応したRFID評価用のスタータ・キットを発売

　マーステクノサイエンスは，RFID評価用のスタータ・キット「RFID GEAR」を発売する．携帯型リーダ・ライタ「HRI-1100」，Mifareカード3枚，I-CODE SLIタグ10枚，専用アプリケーションCDから構成される．MifareとI-CODE SLIはオランダのPhilips Semiconductors社が開発した非接触ICカードの技術で，それぞれISO 14443 TypeAとISO 15693に準拠する．

　通信周波数は13.56MHz．Mifareカードの通信距離は20mm，I-CODE SLIタグの通信距離は150mm．携帯型リーダ・ライタはUSBインターフェースを介してパソコンに接続する．また，電子ブザーを内蔵する．外形寸法は153mm×22mm×290mm，重量は約100g．

　専用アプリケーションCDには，IC動作チェック・ソフトウェア，一括検品デモンストレーション・ソフトウェア，ICカード設定ソフトウェア，ICカード読み取りソフトウェア，IC反応チェック・ソフトウェアが収録されている．Windows 2000/XP（SP2以降）の環境で動作する．今後，Windows Vistaにも対応していく予定．

　RFID GEARの内容に，フラット型リーダ/ライタ「FRI-3100」や開発キット（SDK）などを追加した上位版のスタータ・キット「RFID GEAR Professional」も併せて発売する．フラット型リーダ・ライタの外形寸法は150mm×210mm×20mm，重量は約500g．

　2007年7月下旬から出荷を開始する．大学院，大学，高等専門学校，専門学校やその教職員，および学生を対象としたアカデミック版も用意する．

[写真1] RFID GEARの外観