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三菱電機,10°の傾斜角を持つパッケージに封止した半導体加速度センサ・モジュールを発売
ニュース 2007年6月30日
三菱電機は,10°の傾斜角を持つ樹脂モールド・パッケージに封止した半導体加速度センサ・モジュール「MAS1912P」を発売した.検出した加速度を静電容量に変換するセンサICと,静電容量を電圧に変換する信号処理ICを一つのパッケージに収めた.例えば,カー・ナビゲーション・システム(カーナビ)において,上り坂や下り坂における車体の傾きの検出や,車両位置の高度の算出などに利用できる.
加速度の検出軸は1軸,検出範囲は±2g,検出感度は1000mV/gである.また,オフセット電圧は2.5V.消費電流は2.7mA.
傾斜型パッケージを採用したのは,機器を斜めに取り付ける用途を想定したためである.例えば,ダッシュボード内に収納するカーナビ(いわゆるインダッシュ型)の場合,ダッシュボードの傾斜に合わせて装置を取り付けるため,加速度センサを水平状態に保つための補正用基板などが必要になる.本センサ・モジュールを利用すれば,こうした補正用の基板を省くことができる.
センサICなどを収めたパッケージの底面は傾斜角を持っているが,パッケージの上面は実装面と平行になっている.そのため,既存の自動実装機を利用して実装できる.
本センサ・モジュールは欧州のRoHS指令に対応している.
[写真1] MAS1912Pの外観
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