[ keyword: ディスプレイ ]
Cypress,LEDの明るさを調整可能な回路モジュールを搭載したPSoCマイコンを発売
ニュース 2007年6月18日
米国Cypress Semiconductor社は,同社のPSoCマイコン・シリーズの新しい品種として,LED(発光ダイオード)の駆動に特化した回路モジュール(HB LED Controller)を搭載したマイコンを発売した.例えば,赤,緑,青のLEDを使い,光を混ぜ合わせて,所望の色を作り出すような用途(LEDディスプレイなど)で利用できる.
HB LED Controllerは,ディジタルPSoCブロック(プログラマブルな論理ブロック)によって構成される.このディジタルPSoCブロックを4個搭載する「CY8CLED04」,8個搭載する「CY8CLED08」,16個搭載する「CY8CLED16」の3品種を用意する.これらが生成するLED駆動用パルス信号を出力する端子はそれぞれ4,8,16本となる.ユーザは,この出力端子にスイッチング・レギュレータを接続することで,順方向電流が350mAのハイパワーLEDなどを駆動できるようになる.
ディジタルPSoCブロックでは,ディジタル変調されたパルスを生成し,これを使ってLEDの輝度を操作する.また,このパルス波形の分解能は8~32ビットと高く,放射のスペクトラムが分散するため,EMI(electro magnetic interference;不要放射ノイズ)のピークが出ないという特徴もある.同社ではこのパルス生成方式を「PrISM変調技術」と呼んでいる.
同社のWebサイトからダウンロードできる設計ツール「PSoC Express3.0」を使い,画面上に示される赤,緑,青の色領域の中から出力したい色を選択してLEDの色を指定する.色やメーカごとに異なる温度特性などの情報を入力する必要がある.PSoCマイコンの入出力ブロックの選択,システムとしての機能の設定,シミュレーション,デバイスへの実装も,PSoC ExpressのGUI上で行う.
[写真1] CY8CLED16の外観
[写真2] PSoC Express 3.0の操作画面
■価格 |
■連絡先 |