ウィルコム，シャープ，Microsoft社がWindows Mobile 6搭載のスマートホンを共同開発

　ウィルコム，シャープ，米国Microsoft社は，スマートホン「Advanced/W-ZERO03[es] WSO11SH」を共同開発した（写真1）．PHSと無線LAN（IEEE 802.11b/g）の二つの通信方式に対応する．画面に3インチの480ピクセル×800ピクセルASV（Advanced Super View）カラー液晶を，OSにWindows Mobile 6 Classicの日本語版を採用した．ASVカラー液晶とはシャープが開発した液晶の駆動方式で，TN（Twisted Nematic）方式を高速化したものである．本体の外形寸法は17.9mm×5.0mm×135mm．

　520MHzで動作する米国Marvell社のXScalr PXA270プロセッサ，256MバイトのフラッシュROM，128MバイトのSDRAMを内蔵する．また，約131万画素のCMOSカメラを搭載する．標準，風景，人物，パーティ，夜景，屋内（白熱灯），屋内（蛍光灯），といった七つの撮影モードに対応する．

　画面はタッチ・パネルとなっており，付属のタッチ・ペンで操作する．これを使って手書きメールを作成したり，写真に手書きの文字やイラストを追加できる．ただしタッチ・ペンを収納するスペースはない．画面の下にはダイアル・キー（Xcrawl）があり，これを回すとWeb画面などがスクロールする．例えば，Googleマップなどで地図を表示して，タッチ操作やダイアル・キーでスクロール表示できる．電話番号入力用のテンキーとは別に，スライド式のQWERTYキーボードを備える．また，紛失した場合に，遠隔操作でデータを消去する機能を備える．色はプラチナ・シルバー．

　2007年7月中旬に出荷を開始する予定．

[写真1] WSO11SHの外観

[写真2] 左から，シャープ 代表取締役副社長 商品事業担当兼情報通信事業統括の松本雅史氏，ウィルコム 代表取締役社長の喜久川政樹氏，ウィルコムのCMに出演してる俳優の筧利夫氏，マイクロソフト 代表執行役 社長のDarren Huston氏．