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Atheros,IEEE 802.11nのDraft 2.0に準拠する無線LANチップセットを発売
ニュース 2007年5月31日
米国Atheros Communications社は,IEEE 802.11nのDraft 2.0に準拠する無線LANチップセット「AR9001ファミリ」を発売する.対応周波数やアンテナ構成などの異なる8品種からなる.すなわち,汎用アクセス・ポイント/ルータ向けの「AR9001AP」4品種,高性能アクセス・ポイント/ルータ向けの「AR9001AP-3NX2」1品種,USBアダプタ向けの「AR9001U」3品種である.いずれも,無線LANの設定を簡素化する標準仕様「Wi-Fi Protected Setup」に準拠するソフトウェア「JumpStart 2.0 for Wireless」が付属する.
汎用アクセス・ポイント/ルータ向けチップセット(AR9001AP)は,MAC/ベースバンド処理回路を内蔵する400MHz動作のネットワーク・プロセッサ「AR9130/AR9132」と無線トランシーバLSI「AR910x」から構成される.無線トランシーバLSIの対応周波数については,2.4GHz帯域だけを使用するものと,2,4GHz帯と5GHz帯を切り替えて使用するものがある.また,MIMO(Multiple Input Multiple Output)のアンテナ構成(送信×受信)については,2×2のものと3×3のものがある.
高性能アクセス・ポイント/ルータ向けチップセット(AR9001AP-3NX2)は,600MHz動作のネットワーク・プロセッサ「AR7161」,無線トランシーバLSI「AR9103」と「AR9106」,2個のMAC/ベースバンド処理LSI「AR9160」から構成される.2.4GHz帯と5GHz帯の二つの帯域を同時に使用することで,最大600Mbpsの伝送速度を実現できるという.同社のテストでは,200Mbpsの実効速度を確認している.
USBアダプタ向けチップセットは,無線トランシーバLSI「AR910x」とMAC/ベースバンド処理LSI「AR9170」から構成される.無線トランシーバLSIの対応周波数については,2.4GHz帯域だけを使用するものと,2,4GHz帯と5GHz帯を切り替えて使用するものがある.アンテナ構成については,1×2のものと2×2のものがある.
2007年6月中にサンプル出荷を開始する.量産出荷は2007年第1四半期から開始する予定.
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