ハネロン，波長選択型の可変光挿抜マルチプレクサ装置を発売

　ハネロンは，波長選択型の可変OADM（optical add/drop multiplexer；光挿抜マルチプレクサ）装置「CWDM」を発売した．OADM装置とは，特定の波長の光信号を光ファイバから取り出したり，挿入したりするための光スイッチである．WDM（wavelength division multiplexing；波長多重分割）を採用したリング型光ネットワークのトラフィック制御に利用する．例えば，光LANや大学内ネットワーク，地方自治体の地域ネットワークなどへの応用を想定している．

　4波長（1531nm，1551nm，1571nm，1591nm）に対応する機種と8波長（1311nm，1491nm，1511nm，1531nm，1551nm，1571nm，1591nm，1611nm）に対応する機種を用意する．また，遠隔制御・監視用ソフトウェアが付属する．これを利用することにより，IPネットワーク上のOADM装置を1台のパソコンで管理できる．また，各OADM装置のすべての波長の光信号の挿入や分岐を操作できる．

　光ポートはSCコネクタ，制御・監視用LANポートはRJ-45．電源はAC（交流）100V．外形寸法は440mm×44mm×350mm．

　本装置は，池田銀行の支援を受け，同社と大阪府立大学大学院 工学研究科 電気情報システム工学分野の勝山豊教授が共同開発した．

[写真1] CWDM（4波長対応）の外観