三菱電機，1500cd/m2と輝度の高い15.0型XGAと10.4型VGAの産業用TFT液晶ディスプレイ・モジュールを発売

　三菱電機は，1500cd/m2と輝度の高い15.0型の産業用TFT液晶ディスプレイ・モジュール「AA150XR01」を発売する．解像度はXGA（1024ピクセル×768ピクセル）．同社の従来製品（AA150XN08）と比べて，1.9倍明るい．また，同社は1500cd/m2で12.1型SVGA（800ピクセル×600ピクセル）のディスプレイをすでに出荷しているが，これより大型の高輝度機種を発売するのは，今回が初めて．例えば，屋外設置の表示端末や自動販売機などへの搭載を想定している．

　表示色数は26万色（6ビット）と1677万色（8ビット）に対応する．入出力インターフェースは6ビットまたは8ビットのLVDS（Low Voltage Differential Signaling）．コントラストは700:1，視野角は，上方向が50°，下方向が60°，左右方向が75°．バック・ライト部は，光源をモジュール周辺に配置するエッジ・ライト方式で，6灯のCCFL（冷陰極蛍光管）を搭載する．

　表示サイズは304.1mm×228.1mm，モジュールの外形寸法は326.0mm×267.0mm×20.5mm，重量は1890g．動作保証温度範囲は－20℃～＋70℃と広い．2006年7月に施行された欧州のRoHS指令（特定有害6物質の含有に関する規制）に対応する．2007年7月に出荷を開始する．

　併せて，輝度が1500cd/m2で10.4型の産業用TFT液晶ディスプレイ・モジュール「AA104VF02」も発売する．表示色数は26万色（6ビット）．入出力インターフェースは6ビットのCMOS．コントラストは700:1，視野角は，上下方向が65°，左右方向が70°．エッジ・ライト方式で，4灯のCCFLを搭載する．

　表示サイズは211.2mm×158.4mm，モジュールの外形寸法は241.0mm×181.6mm×16.0mm，重量は650g．2007年4月末から出荷を開始する．

[写真1] AA150XR01，AA104VF02の外観