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International Rectifier,N+1冗長性やホット・スワップに対応するマルチフェーズ電源向けチップセットを発売
ニュース 2007年4月2日
米国International Rectifier社は,フェーズ(相)の数を変更できるマルチフェーズ電源向けチップセットを発売した.N+1冗長性(電源モジュールを負荷の数よりも一つ多く用いて信頼性を高める手法)やホット・スワップに対応する.マルチフェーズ電源とは,複数のDC-DCコンバータを並列に動作させ,その出力位相をずらし,加算して電力を供給する方式.抵抗などによる損失や電源回路の負荷を低減できるという特徴がある.高性能マイクロプロセッサを搭載した機器などに用いられる.
本チップセットは,コントローラIC「IR3510」とフェーズIC「IR3086A」または「IR3088A」から構成される.IR3086Aは過電圧保護機能を内蔵するフェーズIC,IR3088Aは内蔵しないフェーズICである.本チップセットは,同社が開発したマルチフェーズ方式DC-DCコンバータのアーキテクチャ「XPhase」を採用している.コントロールICとフェーズICの間は5線式バス(バイアス電圧,位相タイミング,平均電流,誤差アンプ出力,VID電圧)を使って接続する.基本設計を変えることなく,フェーズの数を増減できる.
いずれのICも鉛フリー品で,欧州の環境規制RoHSにも対応している.
[写真1] マルチフェーズ電源向けチップセットの回路と外観
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