OMG認定の組み込み技術者向け資格試験が世界130カ国以上でスタート

　OMG（Object Management Group）認定の組み込み技術者向け資格試験「OCRES」が，世界130カ国以上でスタートする．世界中で同一の問題，同一の認定基準の試験が実施される．例えば，日本語や英語などで受験できる．OMGは，オブジェクト指向技術の普及推進団体で，ソフトウェアの相互運用性を確保するための標準仕様を策定している．本試験は，組み込みシステム開発にたずさわるプログラマなどを対象に，組み込みソフトウェアに関するスキルを測定する．日本では，UML教育研究所が試験の運営や普及推進活動を担当する．

　試験形式は択一または複数選択式．レベルは，初級のファンダメンタル（Fundamental），中級のインターメディエイト（Intermediate），上級のアドバンスト（Advanced）の三つに分かれている．それぞれの試験時間は90分，出題数は近日中に決定する予定．

　英語版の試験は，アジア太平洋地域以外では2006年12月13日から始まっている．アジア太平洋地域については，2007年1月9日から開始される．日本語版の試験は日本でのみ受験可能で，2007年3月15日から実施される．受講料は31,500円．

　本試験は，組込みシステム技術協会（JASA）の「組込みソフトウェア技術者試験」やトロン協会の「TRON試験」とは重複しない内容になるという．

[図1] 試験分野とレベル（IPAの「組込みスキル標準」との対比）

[写真1] ほかのテストとの関係