[ keyword: CPU ]
エプソン,MP3デコード・アクセラレータ回路を備える電子辞書・教育用機器向け32ビットRISCプロセッサを発売
ニュース 2006年12月14日
セイコーエプソンは,MP3デコード・アクセラレータ回路を備える32ビットRISCプロセッサ「S1C33E08」を発売する.音声機能付き電子辞書や教育用機器,MP3プレーヤなどに利用できる.
本プロセッサは,MP3デコード・アクセラレータ回路のほか,320ピクセル×240ピクセルのカラーLCD(液晶ディスプレイ)制御回路,USB2.0フルスピード・モード制御回路,SDRAMインターフェース回路,NAND型フラッシュ・メモリ・インターフェース回路などを内蔵する.MP3デコード・アクセラレータ回路で再生できるデータのサンプリング周波数は最大48kHz,ビット・レートは最大320kbps.モノラルとステレオの両方に対応する.カラーLCD制御回路はSTN(super twisted nematic)とTFT(thin film transistor)の両方に対応する.マルチウィンドウ(Picture in Picture)機能もハードウェアで処理する.
CPUコアは同社が独自に開発した「S1C33000 RISC PEコア」.メインのシステム・クロックの動作周波数は最大60MHz,サブクロックは32.768kHz.消費電力を抑えるため,CPUクロックの分周比を変更したり,機能ブロックごとにクロックを制御する機能を備える.また,22KバイトのRAMを内蔵する.電源電圧は,コア電圧が1.8V,I/O電圧が3.3V.スリープ・モード時の消費電力は5.5μW,HALTモード時は4mW,MP3再生時は88mW.
パッケージは144ピンTQFPおよび180ピンBGA.ベア・チップ供給にも対応する.2006年12月中にサンプル出荷を開始する.量産出荷は2007年2月から.
[写真1] S1C33E08の外観
■価格 |
■連絡先 |