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三菱電機,放熱特性を向上させて実装面積を約30%縮小した20~30Aのパワー・モジュールを発売
ニュース 2006年12月11日
三菱電機は,放熱特性を向上させ,従来品と比べて実装面積を約30%縮小したパワー・モジュール「小型DIP-IPM Ver.4」を発売した.定格(コレクタ)電流が20Aの「PS21765」と同30Aの「PS21767」の2品種を用意する.本モジュールの外形寸法は31.0mm×52.5mm×5.6mm.エアコンや洗濯機,冷蔵庫などに組み込むモータのインバータ駆動に利用できる.
本モジュールは,パワー素子の実装に熱伝導率に優れた絶縁シートを採用し,モジュールとパワー素子の間の熱抵抗を従来より30%低減させた.これによりパワー素子の温度上昇を抑え,実装面積を縮小できたという.パワー素子には,ON電圧が小さい同社独自のCSTBTと呼ばれるIGBT(insulated gate bipolar transistor)を採用している.これはキャリア蓄積効果を利用したパワー素子で,従来のトレンチIGBTよりも低い飽和電圧を実現でいるという.
出力素子耐圧は600V.鉛フリーに対応する.
今後,定格電流が50A~70Aのパワー・モジュール(大型DIP-IPM Ver.4)も製品化する予定.
[写真1] PS21767の外観
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