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Cirrus Logic,ディジタル・テレビ向けにD級アンプを内蔵したオーディオ信号処理ICを発売
ニュース 2006年12月6日
米国Cirrus Logic社は,薄型ディジタル・テレビ市場向けにD級アンプを内蔵したオーディオ信号処理IC「CS4525」を発売した.本ICは,出力30WのD級アンプ,2チャネルのA-Dコンバータ,サンプル・レート・コンバータ,オーディオ用ディジタル信号処理プロセッサなどで構成される.
A-Dコンバータの分解能は24ビット,サンプリング周波数は48kHz,ダイナミック・レンジは100dB.ディジタル・オーディオ入力を2チャネル持ち,入力周波数は32kHz~96kHzに対応する.サンプル・レート・コンバータは,DVDプレーヤなどからのディジタル・オーディオ入力に含まれるジッタ成分の影響を取り除く.オーディオ用ディジタル信号処理プロセッサは,イコライザ,フィルタ,音量適応補正,ミキサなどの機能を備える.増幅されたアナログ信号は,15Wのステレオ,30Wのモノラル,7.5W×2チャネル+15W×1チャネルなどの構成で出力可能.さらに,出力の放射ノイズのピーク値を下げるスペクトル拡散PWM出力を持つ.
ダイの温度をモニタし,本ICが過負荷状態で使用されると音声出力レベルを下げるなどの動作を行う保護回路を搭載している.ヒートシンクは不要.
外部メモリ接続用インターフェースを持ち,外部メモリにオーディオ・データを蓄積できる.本機能を利用すれば,ビデオ信号処理の際に生じる信号遅延を補正し,ビデオ信号とオーディオ信号の同期をとることができる.
48ピンのQFNパッケージに封止する.
[写真1] CS4525の外観
[写真2] Cirrus Logic社 VP and General Manager,Mixed-signal Audio DivisionのJason Rhode氏
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