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Analog Devices,MOSTインターフェースを備える車載機器向けDSPを発売
ニュース 2006年11月13日
米国Analog Devices社は,Blackfinプロセッサ「ADSP-BF54x」ファミリ4品種を発売した.「ADSP-BF549」は,MOST(Media Oriented Systems Transport)インターフェースやCANインターフェースを備えたDSPである.260Kバイトの内部メモリをもち,オーディオや動画などを扱う車載用マルチメディア機器に利用できるという.「ADSP-BF548」は,ADSP-BF549からMOSTインターフェースを省いた.「ADSP-BF544」と「ADSP-BF542」は,ADSP-548に対して内部メモリ容量などを減らした廉価版である.ADSP-BF544は196Kバイトの内部メモリをもち,白線認識や歩行者認識といった運転支援システムの構築などに利用できる.ADSP-BF542は132Kバイトの内部メモリをもち,オーディオ機器などに向くという.
動作クロック周波数は最高600MHz.内部メモリは最大260Kバイト.内部プロセッサ・コアとの間のバスの帯域幅を,従来のADSP-BF53xファミリの2倍に相当する532Mバイト/sに拡張した.画像処理などの機能をハードウェアとして実装しており,処理の高速化を実現した.ソフトウェアで暗号化したディジタル署名をハードウェアで認証するなど,セキュリティ機能も強化した.パッケージは17mm×17mmのBGAで,4品種のすべてがピン互換性をもつ.また,外部メモリ用のDDRインターフェースを備える.
サンプル出荷は2007年第1四半期から.量産出荷は2007年第3四半期から.本プロセッサの開発環境であるVisual DSP++は既に出荷している.本プロセッサ用のICE(in-circuit emulator)と評価ボードEZ-KIT Liteは,2007年第1四半期から出荷の予定.
[写真1] ADSP-BF54xファミリが適用できる分野の例
[写真2] ADSP-BF549の機能ブロック図
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