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Texas Instruments,150psの分解能を持つPWMを16チャネル搭載したディジタル制御電源向けDSPを発売
ニュース 2006年10月11日
米国Texas Instruments社は,ディジタル制御電源向けDSP「TMS320F28044」を発売した.ディジタル制御電源では,DC-DCコンバータで所望の出力電圧を得るための電圧モニタリングやフィードバック・ループなどの処理をマイコンやDSPで制御する.出力電圧の精度に影響するPWM(pulse width modulation)のパルス幅の分解能を150psとしたことで,数MHzのスイッチング周波数にも対応できるという.クロック・サイクルを150psの分解能に落とす処理は,内蔵する専用回路によって行っている.本DSPは,この高分解能のPWMを16チャネル備えている.複数のPOL(point of load)電源を搭載しているノート・パソコンや産業用機器,サーバなどの電源回路に用いられる.
本DSPはPWMのほかに,16チャネルの12ビットA-Dコンバータや128Kバイトのフラッシュ・メモリ,インターフェース回路(SPI,SCI,I2C)などを搭載している.MOSFETやドライバ回路などは外付けになる.DSPコアとして「TMS320C28x(32ビット固定小数点)」を採用した.動作周波数は100MHz.
開発環境として,「TMS320F28044 eZdspスターターキット」を提供する.本DSPの評価ボードやソフトウェア開発環境「C2000 Code Composer Studio」などで構成される.サンプル・ソフトウェアも同社のWebサイトからダウンロードできる.
サンプル出荷はすでに開始している.量産出荷の開始時期は2007年第1四半期を予定している.
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