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Analog Devices,日本国内のシェア拡大を目ざして車載機器向けのセンサ製品やDSPなどのデモンストレーションを公開

 米国Analog Devices社は,国内の車載機器メーカ向けに行っているデモンストレーションの内容を報道関係者に公開した.車載機器への採用をねらうMEMS(micro electro mechanical systems)などのセンサやDSP(digital signal processor)に関するデモンストレーションや展示を行った.例えば,展示された欧州の自動車メーカのエア・バッグ制御ユニットには,同社の1軸ジャイロ・センサが一つ,加速度センサが二つ搭載されている.これらのセンサで横転や横滑りなどを検知している.将来的には,3軸の加速度および回転を1チップで検出できるMEMSセンサを開発するという.

 MEMSではないが,静電容量センサ「AD7746」のデモンストレーションも行った.センサに接続した電極と物体の間の静電容量の変化を検出し,電圧(ディジタル値)で出力する.キーレス・エントリなどへの応用が考えられている.本センサの有効分解能は21ビット(精度は4fF),動作温度範囲は-40℃~+125℃.静電容量は温度や湿度といった環境の影響を受けやすいため,測定ごとにしきい値を補正する必要がある.このような補正機能を搭載した静電容量センサ「AD7142」も用意している.

 同社は2005年1月に,日本国内の車載用半導体の市場に本格的に参入するため,日本法人に専門の部署(オートモーティブ・セグメント・マーケティング部門)を設置した.また,国内販売代理店であるマクニカの社内カンパニーであるテクスターカンパニーに,Analog Devices社製品専任の営業部門を設置した.2006年9月26日現在,テクスターカンパニーには約10名の専任スタッフが配置されている.また,Analog Devices社の日本法人にも2名の専任スタッフと4名の技術サポート・スタッフがいるという.


[写真1] エア・バッグ制御ユニットに搭載されているMEMSセンサ(右上の別基板の中央付近に搭載されているのがジャイロ・センサ,その別基板の下に二つ並んでいるのが加速度センサ)


[写真2] 静電容量センサ「AD7746」のデモンストレーション(指を電極に近づけると,緑色のLEDが点灯する)

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