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National Semiconductor,SMPTE-292M規格とSMPTE-259M規格に対応したSDI用クロック再生LSIを発売
ニュース 2006年9月12日
米国National Semiconductor社は,SDI(serial digital interface)用クロック再生LSI「LMH0056」を発売した.SDIは1本の同軸ケーブルまたは1ペアの伝送路で輝度信号や色信号,同期信号,伝送クロックを伝える規格.また,クロック再生LSIとは,入力されたシリアル信号のジッタ成分を取り除くLSIである.
同社が先行発売したケーブル・イコライザ「LMH0044」とケーブル・ドライバ「LMH0002」の間に入れることで,シリアル・ビデオ信号の分配や再送が可能となる.同社では,ビデオ・データ加工,編集,変換する機器や放送用スイッチ機器などにおける利用を見込んでいる.
143Mbps,270Mbps,1.4835Gbps,1.485Gbpsのデータ・レートに対応する.ジッタの許容値は0.6UIである.再生されたデータに含まれるジッタは,データ速度が270Mbpsのとき0.02UI,1.485Gbpsのとき0.05UIと低い.また,DVB-ASI(MPEG-2トランスポート・ストリーム)信号も270Mbpsの伝送速度をサポートする.
LSI内部は,4入力1出力のマルチプレクサやリミッタ,FIFO,PLL回路,VCO回路,出力ドライバで構成される.さらにSD(standard definitions)動作またはHD(high definitions)動作を知らせるインジケータやロック検出状態を知らせるインジケータ,出力ミュート機能,マニュアル・レート選択機能,LVPECL入出力機能などを備える.
電源電圧は3.3V±5%,消費電力は350mW.48ピンLLPパッケージに封止する.
[写真1] SDIリクロッカの外観
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