SEMIジャパン，高校生を対象とした半導体製造の教育プログラムを熊本で開催

　SEMIジャパンは，高校生を対象とした教育プログラム「ハイテク・ユニバーシティ」を2007年3月26日～27日に熊本で開催する．半導体製造工程についての講義や実習，関連企業や工場の見学，半導体業界に進むための進路に関する講義などを2日間にわたって実施する．高校生に半導体産業への関心を深めてもらうことが目的．

　「ハイテク・ユニバーシティ」は，半導体や液晶の製造装置，および材料などに関する国際的な業界団体であるSEMI（Semiconductor Equipment and Materials International）が2001年から実施している教育プログラムである．おもな対象は，平均的な成績の高校生（ただし，数学や科学技術に興味があることが前提）．実験などを交えながら科学や数学のおもしろさを教える．また，企業や工場を見学する機会を提供する．これまでに46回開催し，参加者数（累計）は約1,500人．参加者に対して行ったアンケート結果によると，参加者の76％が職業の選択に影響があったと回答しており，参加者の85％が進学先の選択に影響があったと回答しているという．

　本プログラムを日本で開催するのは，2007年3月が初めてである．東京エレクトロン九州の合志事業所内で開催する．参加者は，熊本県内の三つの高校から30人を募る予定．参加費は無料．現在，講師の派遣や資金面などで協力してくれるスポンサ企業を募集している．