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NECエレクトロニクス,演算能力が100GOPS,消費電力が2W以下の車載向け画像処理用マルチコア・プロセッサを発売
ニュース 2006年8月25日
NECエレクトロニクスは,車載向けの画像処理用マルチコア内蔵プロセッサ「IMAPCAR(Integrated Memory Array Processor for Car)」のサンプル出荷を開始した.本プロセッサは,1サイクルで4命令の実行が可能な8ビットCPUコアを128個並列に動作させて,画像処理を行う.演算能力は100GOPS(giga operations per second)と高い.これにより,30フレーム/sのフレーム速度で動画を取り込みながら,2W以下の消費電力で,画像認識の処理を行える.
本プロセッサ並みの性能が必要なアプリケーションとして,自動車のセーフティ系システムが挙げられる.トヨタ自動車は,2006年秋から発売を開始する予定の「レクサスLS460」に本プロセッサを採用する.障害物や歩行者を検出して,危険な状態にあれば警告やブレーキングを行い,事故を軽減する運転支援システム(プリクラッシュ・セーフティ)の画像認識に用いる.
128個の画像処理用CPUコアのプログラミングには,独自の拡張を施したC言語を用いる.コンパイラやデバッガなどのソフトウェア開発環境を用意する.
本プロセッサの電源電圧は,内部電圧が1.2V±0.15V,I/O電圧が3.3V±0.3V.動作周波数は100MHz.動作温度範囲は-40~+85℃.パッケージは500ピンABGA.
[写真1] IMAPCARの外観
[写真2] IMAPCARの内部ブロック構成
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